2010年5月22日土曜日

アメリカのドッキリカメラ

前回の子どもの日のブログから大分時間が経ってしまいました。皆さんお元気でしたか?

先日,ネットでアメリカのドッキリを見る機会があったので,それについて書いてみます。
日本のドッキリとは全く違った,シリアスなものでした。
2つあるのですが,どちらも俳優が演技をしていて,それを事情を知らない一般の人が見て,一体どのような反応・行動をするのかを隠しカメラで撮影しているというものです。

① コロラド州の中で,一夫多妻制を認めて実行している宗教的な集団があるようです。実際に15   
 歳未満の女の子が,50歳過ぎの男の4番目の妻として無理やり結婚させられるということが起っ 
 ているという背景事情があります。あるレストランに俳優たちが集まります。15歳の女の子,その 
 夫となるべき50代後半の男性。男性の3人の妻。全員が役者です。
 
  レストランの席につき,5人の話が始まります。男性が15歳の女の子に,結婚は神が認めたも 
 のだとか色々と言っています。3人の妻役たちも,結婚は怖いものではないとか何とか言って女の 
 子を男性と結婚することに同意させようとします。そのやりとりは、周りの一般のお客さんたちにも
 筒抜けで,一体どういうことが起きているのかははっきり分かります。
  周りにいる客たちの表情などが隠しカメラで写されます。困惑した表情,とんでもないことだと怒 
 りを浮かべた表情などが映されますが,誰も動こうとはしません。
  そのうち,一人の女性が15歳の女の子に近づき,「あなたは何歳?何が起こっているのか分か  
 っている?このような話をあなたは聞かなければならない義務はないのよ?」などと話かけます。
 夫となるべき男性が「これはうちの家族の問題だ。」などと抗議しますが(これも演技),女性は一
 切相手にせず,女の子を保護しようとその場から連れ出そうとします。
  そこに,これがドッキリであることを知らせるスタッフが現れる・・・

  このような情景がいくつか映されます。
  殆どの客たちは,そこで展開されているのが何か「異常な事態」だということは分かっても,女の
 子を救おうとする実際の行動には動きません。女の子に近づいて連れ出そうとした女性は,児童
 虐待防止センターに勤務している女性でした。

② 売りに出ている一軒家を見学に来た客と対応する女性と,見学に来た黒人夫婦が役者。
   白人の見学者たちには愛想良く対応する女性が,黒人夫婦(役者たち)には,「この近所には
 黒人の方が殆ど住んでいないので,あまり環境としては良くないのでは・・・住みづらいのではない
 かと思いますよ。」などと,黒人であることを差別するような発言を繰り返し,それを見ている他の
 白人の見学者たちがどのような行動を取るかを隠しカメラが映し出す。

   ここでも,多数の見学者は女性の発言に不快感を感じながらも,実際の行動にはなかなかで
 ません。その中で,女性に「あなたの発言は実に不愉快だ。こんな家は購入する気はない。」と抗
 議して,黒人夫婦に「あなたたちもこんな家を買うことはない。一緒に帰りましょう。」と促す女性な
 ど,実際に女性に抗議したりする人の姿が映し出さところでドッキリであることが明かされる。

   見ながら,勇気ある人が行動に出るところで,感激してしまいました。見てみぬ振りをすること 
 が事態を悪化させたり,取り返しのない結果をもたらすことがあるのは,以前書いた児童虐待に
 対する対応について触れたことがあります。アメリカが理想的な対応をしているとはいえません。
 ただ,このような番組が存在していることに,日本とは違う,現実に存在している問題に対する実 
 際の行動の重要性を訴える問題意識が出ていて,そこは日本と違うような気がします。

  ローリング・ストーンズ
   ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト 40周年記念デラックス・エディション CD1を聴きながら。
   中学生の頃,何度も聴いていたアルバムに,未発表曲や,ゲストのBBキングやアイク・ティナ  
  ターナーの演奏も入った凄いセットです。札幌ドームでのライブには家族で行ってきました。ロ 
  ン・ウッドが使っていたギターのピックを僕たちの方向に投げたのが床に落ち,それをスタッフの
  アメリカ人が拾って,近くにいた娘に手渡してくれたのです。娘はまだ小さかったので何のことか  
  分からなくてぽかんとしているのを,僕がさっと取り上げて,宝物として大切に保管してあります。

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