2011年5月17日火曜日

娘と私が手元にあります

このブログを読んでOさんが「娘と私」(新潮文庫)をわざわざ実家から取り寄せて,事務所のポストに届けてくれました。こんな嬉しい驚きは久しぶりです。ありがとうございます。早速読み始めました。

Oさんの娘さんは彩と小学校の同級生で,今も大の仲良しです。
2007年の夏,言語教育のマスターコースを受けるキンバリーと一緒に,娘さんの I ちゃんが彩と一緒にアメリカに行って,約2ヶ月地元の学校に通ったりして過ごしたのでした。バーモント州のブラッドボローという小さな町にある学校に,車で20分ほど離れたところにあるシンシアという女性の家に間借りをして通う生活でした。僕も最初に行くときに同行しました。シンシアの家について楽しそうに荷物を出したりしているキンバリーの姿が携帯に残っています。2ヶ月後,Oさんの家族もアメリカに来て合流し,ニューヨークで楽しい時間を過ごしました。みんなでブルックリンブリッジを歩いて渡り,ブルックリンのステーキレストランで対岸の信じられないくらいきれいなマンハッタンの夜景を見ながらの食事は最高でした。
その年の11月にキンバリーの乳ガンが発見されるなどと夢にも思っていませんでしたが,キンバリーもとても楽しい思い出を作ることができました。

キンバリーは翌年の2008年の夏もバーモントの大学院でマスターコースを受けました。2回の夏のコースを受けて,論文が通ってマスターの資格が得られるのでした。同じコースを受けているクラスメートたちと,乳ガンを闘う女性を支援するためのウォーキングに参加したりしていました。僕もコースの途中の時期に行ってきました。授業の合間に,ストレッチやヨガのクラスに参加しているキンバリーと一緒に,ヒイヒイ言いながら固まった身体をひねったりしたことが懐かしいです。
その年の受講生4~50名の中から3人だけ選ばれる優秀者にキンバリーは選ばれ,コースの最後に受講生の前で勉強の成果を発表するという栄誉を授けられて,それをとっても誇りに思っていました。
しかし,その年の11月に胸椎への転移が分かったのでした。

あんなに一生懸命生きた彼女を連れ去ったガンが本当に憎い。

THE VERY BEST OF THE EAGLES を聴きながら

0 件のコメント:

コメントを投稿