2011年12月16日金曜日

1969年~夜明けのスキャット,真夜中のカウボーイ・・・

由紀さおりがアメリカなどで大人気になっています。先日,ニューヨークにいるステージ直前の彼女と電話で話すのをテレビでやっていました。タイムズスクエアのすぐ近くにあるタウン・ホールでマチネーで1回目のステージがあって大成功だったようです。このタウン・ホールはニューヨークでもかなり古いホールで,5年前にビートルズのコピーバンドのライヴを聴いたことがあります。

ヒットしたのは1969年。中学1年のときで,ラジオから毎日流れていたことをよーく覚えています。夜の10時くらいにあった番組でよくかかっていて,そのときの自分の部屋の様子などが目に浮かんできます。いしだあゆみの「ブルーライトヨコハマ」も同じ年の大ヒット曲だったということですが,この曲は,小学校6年生のときに卒業を控えたクラスのお楽しみ会のようなものがあって,そのときに友人の一人を相手にして面白おかしく踊りながら歌ったことを覚えています。自分で言うのも何ですが,結構受けていました。
 脱線しますが,同じ頃にヒットしていたこんな歌詞の曲(3人組の女性たちの歌)が分かったらどなたか教えてください。
     わたしたちが逢ったのは,静かな海の底
     わたしたちのゆくえは誰も知らない

偶然ですが,1969年の映画をおとつい観終わりました。「真夜中のカウボーイ」です。日本公開のときに,記憶では狸小路1丁目にあった帝国座かその地下のスカラ座で観たと思います(須貝ビルの札幌劇場かも・・・)。中学1年でした。第42回アカデミー賞の作品賞を受賞していますが,「成人映画」の指定を受けた映画としては唯一の受賞作品だということです。ちなみに日本では今のようなPG12,15というようなレーティングシテテムがなかったので,誰でも観ることができました。

テキサスからハスラーでやっていこうと出てきたジョー(ジョン・ボイト)とブロンクス出身の足の不自由なリコ(ダスティン・ホフマン),ニューヨークの厳しい現実に極限まで追い詰められ,瀕死のリコが夢見ていたフロリダにバスで向かう二人。しかし,フロリダに着く前にリコは亡くなってしまいます。
バスの運転手に「彼の目を閉じてあげなさい」と言われて,そっとリコの瞼を閉じてあげたときのジョーの表情がとても印象的でした。そして,リコの肩に手を回して抱きかかえるジョー・・・

このシーンを観たとき,キンバリーのことを思い出して,涙があふれました。
去年の6月16日午前2時44分に逝ってしまったキンバリー。身体きれいにしてあげて,服を着せてあげたあと,彼女を抱いて話しかけたときのことが甦ってきました。ほんの少し前まで息をしていた彼女が,まだ暖かい体温が残りながらも,ただその身体の重みを感じることしかできなくなっていることが,本当のこととは思えませんでした。
今日で,彼女が旅立ってからちょうど1年半がたちました。

彩はアメリカの学校にも少しずつ慣れて来ているようです。宿題が多くて大変なようです。
週に2~3回,中学校の教師が,彩の勉強を見に来てくれています。精神科医のセラピーも受けています。アメリカに行ったのは正解だったのだと思います。

 真夜中のカウボーイ主題歌
「うわさの男」 Everybody's Talkin'   を聴きながら
(映画ではニルソンの歌が使われていますが,この曲の作詩・作曲者であるフレッド・ニールで)

2 件のコメント:

  1. モコ・ビーバー・オリーブ
    海の底でうたう唄

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  2. 僕も覚えています。なぜか「子供が聞いちゃいけない歌」だなと思った記憶があります(笑)。オリーブことシリア・ポールが出ていたFMポップスベストテンの「だいあと~ん↑」から始まって、ああ、そういえば自分はその後を継いだセーラ・ロウエルが好きだったなとか、あの頃すでに北海道への憧れが芽生えていて深夜の電波状況が良くなったところで北海道のAM聴いたりしてたなとか、そのほかここには書けないような様々な記憶の連鎖がしばし僕の頭を過ります、などという話はさておいてタケシさんは何故にこの歌に興味をお持ちになったのでしょうか??

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