2011年12月13日火曜日

FOR WHOM THE BELL TOLLS ~誰がために鐘は鳴る

アーネスト・ヘミングウェイの1940年発表の有名な小説です。スペイン内戦を舞台にして,ロバート・ジョーダンとマリアの恋を描いたもの,ということですが,実は,通読したことはありません。
最近,原書で読み始めているところです。自宅には2冊の原書があります。一冊は,3年くらい前にアマゾンで購入したものです。読み始めているのは,それではなく,相当読み込まれ,書き込みやアンダーラインのあるかなり古い本の方。キンバリーの蔵書です。自宅の書棚の中に,キンバリーがアメリカの自宅から持ってきた本が並んでいるところがあります。CATCH 22やカート・ヴォネガットとか,キンバリーがアメリカでの学生時代に読んだ本の中からお気に入りのものを日本に送ったり持って来たりしたものが納まっています。先日,何となく書棚を見ていたら,この本が目に入り,手に取ってパラパラとめくってみると,ところどころにキンバリーのメモやアンダーラインがあり,彼女が読んだ軌跡をたどって行けば,キンバリーと一緒にいられると思い,並行読書の一冊として読み始めたというわけです。
値段は$1.95  発行元は,この小説の初版元 であるCHARLES SCRIBNER'S SONS。値段からもかなり古いものであることが分かります。

キンバリーの書き込みは,正直なところ判読はかなり難しく,何を書いているのかはよく分かりません。それでも,キンバリーの筆跡を見ながら,そしてその文字を指でたどりながら,この本を読んでいるときのキンバリーの姿を想像しながら,一緒にそばにいるような感じを味わいながら読んでいます。
脱線しますが,アメリカの彩が,学校の先生の板書の文字が全く読めないと言っていました。日本の学校の先生の板書が,字が汚くて読めないということはまずないでしょうが,筆記体に慣れていない彩にとっては,板書の文字が判読できなくて困っているようです。

キンバリーがこの本を最後まで読んだということは,471頁ある本の469頁のところに書き込みがあることから分かります。13頁に  「まるでベラスケスの絵から出てきたような美しい馬だった」という文章があって,そのVelasquez のところにアンダーラインが引いてあります。「ラス・メニーナ(女官たち) 」などで有名なスペインの画家ですが,キンバリーがいたら,一緒に画集を見ながら話ができるのになあ・・・と思いながらしばしその名前のところで立ち止まってしまいました。

今,英語の本はジョイスのUlysses, ポール・オースターのSunset Park, デイヴィッド・ハルバースタムのThe Children, ジェーン・オースティンのPride and Prejudice,ナボコフの短編集  などを読んでいます。Ulyssesはようやく245頁まできました。長い道のりです。
最近,シャーロック・ホームズが仲間入りしました。まず,最近出ている新訳で読んでから,原書を読むという変則的方法で読んでいます。中学生の頃,ホームズに夢中になった時期がありました。懐かしさとともに,新しい発見もあり,楽しんでいます。

キンバリーがいたら,分かりづらい英語のニュアンスについて訊いたりできるのになあ・・・

Love you
Miss you so much

Beethoven     Violin Concert     Thomas Zehetmair (Vn)
                       Orchestra of the 18th Century
                       Conducted by Frans  Bruggen

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