2011年10月17日月曜日

ビートルズ回帰現象(つづき)

最近ビートルズが帰ってきていることについて少し前に書きました。
つい先日も,リマスターのステレオ盤の方で,デビューアルバム Please Please Meを,ボリュームを
上げて一気に聴きました。といっても,聴き終わるのに32分くらいしかかかりません。14曲でこの時間ですから,1曲だいたい2分程度の曲です。しかし,曲の長さはその質とは無関係であることがビートルズを聴くとよく分かります。
このアルバムはたった1日で殆どの曲を,スタジオライヴで収録したものですが,聴き終わって, ビートルズはなんて凄いライヴバンドだったんだろう,とひれ伏してしまいました。ビートルズは演奏が下手だったという俗説があるのですが,それが全くの事実無根であることがよ~く分かります。

どうしてビートルズが帰ってきたのか考えてみました。
ビートルズは,キンバリーに出逢う前に僕が夢中になっていた存在であることが関係しているのかもしれないと思いました。彼女と出逢ったあとのものたち,ことたちに触れると,彼女のことを思い出して,
ただただ悲しくなるばかりなので,キンバリーの思い出がしみついていない時代の,自分にとってかけがえのない存在だったビートルズに戻ることで,少しでも悲しみの色のついていないそれなりに幸せだった時代を再体験しようとしているのかもしれません。

ただのノスタルジックな再体験ではないところが,ビートルズの凄さです。リマスターされた音を,これまでのビートルズ研究の成果が盛り込まれた,全アルバムの一曲ごとが解説された本を手元に置いて聴くことで発見される今まで知らなかった,聴こえていなかった音に出逢えるという「新しい体験」でもあるのです。聞くところによると,アンソロジーシリーズのリマスターがネットでダウンロードできるということです。早くCD化されてほしいと思っています。

でも,結局は,「キンバリーと一緒に聴きたかったなあ・・・」となってしまうのですが・・・

ベートーヴェン 交響曲第7番  小沢征爾 指揮  サイトウ・キネン・オーケストラ を聴きながら

(追記)

前回のブログで藤沢周平さんの奥様が亡くなられたことが抜けていたため,誤解を招いたと思います。お詫びして訂正します。

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