2012年1月13日金曜日

高峰秀子のエッセイ

高峰秀子の「にんげんのおへそ」(新潮文庫)を読みました。久しぶりに素敵なエッセイを読んだという感じです。同じときに文庫化されて出た「私の渡世日記」上・下も読む予定です。
5歳から映画界に入り,小学校に数十日しか行っていないというのに,その文章のうまいこと!技術的に上手いというより,彼女の人間性が実に的確な表現で文章に現れているという感じで ,文才とはこういう人のことをいうのだなあ・・・と感じ入りました。

高峰さんは,成瀬巳喜男の映画 「流れる」「女が階段を上るとき」「めし」「浮雲」その他で観ていて,とても好きな女優です。ただ代表作の一つである「二十四の瞳」を観ていないという恥ずかしい状態なので,近いうちに観たいと思っています。
彼女の本を読みたいと思ったのは,昨年12月に函館の裁判に行くとき,札幌駅の本屋に立ち寄ったとき,彼女を特集している「芸術新潮」を買ったのがきっかけでした。彼女は函館生まれで,母親を亡くし,
5歳頃から養母に引き取られて東京の鴬谷で生活するようになったのですが,その養母という人がとんでもない人で, スター女優となった高峰さんの収入を吸い取って生きたような人でした。その人の浪費の仕方も物凄いものがあります。

文筆業で生活できたらいいなあ・・・と思います。そうすれば,アメリカで彩と一緒に暮らすことができるのに・・・ニューヨークに住んで,早朝から午前中は執筆,その後は美術館・書店巡り,夜は音楽・芝居・・・
妄想が膨らんできます・・・

The Flying Burrito Bros   ANTHOLOGY 1969-1972  を聴きながら

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