2011年6月8日水曜日

白寿のお祝い

昨日,僕が入っているある会の例会が札幌のホテルでありました。
会長の白寿をお祝いするのが主目的の例会でした。99歳の会長が元気な姿で(しっかりと歩くことができます),スピーチと歌を披露される姿には感動しました。会長は亡くなった森繁久弥さんと同年齢で仲のよい友人同士でもあって,「知床旅情」の元になった歌を3番の歌詞まで澱みなく,音程もしっかりと歌いきりました。凄い方です。

本物の芸者さん二人,三味線・唄による舞踊があり,ソプラノ・バリトンのオペラアリアがあり,とても楽しい時間でした。
通常の例会は男性会員だけですが,昨日は夫婦同伴の日として7~8人の奥様たちも出席していて,彼女たちに囲まれて写真を撮ったり,歌を唄ってもらったりと,会長はご機嫌でした。
会長の奥様も94歳で,元気な姿を見せていただきました。

会員の方は僕よりずっと年配の人生の大先輩が多いのですが,昨日は僕と同年代やもっと若い方が新会員となって,40年以上続いているこの会のこれからの発展も楽しみなところでした。
2次会で行ったスナックでコーラを飲みながら,幹事長のリクエストに答えて3曲歌ってきましたが,隣に座った,今まで話をしたことのなかった68歳になる方が,「大変なことがありましたね」と声をかけてくれました。そして「私も28歳のとき,結婚して3年の妻を亡くしました。それから3年くらいはとても辛い日々でした。」「時間がきっと癒してくれます。」と言ってくれました。

奥様たちを見ていて,ちょっと悲しくなりました。
キンバリーもこの会の毎年2月の夫婦同伴の例会に2回参加したことがあり,会場の奥様たちを見ながら,「キンバリーがいたら一緒に楽しめるのに。もうこんな機会をもつことはできないのだな。」と思って悲しくなりました。キンバリーも,暖かく声をかけてくれるこの会のことは大好きでした。

それと対照的なのは,高校の同窓会でした。僕の出身校では毎年8月に同窓会を大々的にやるのですが,一度キンバリーと一緒に出席したものの,二度と行きたいとは言いませんでした。
一般的に日本の同窓会というものは,そこの出身者だけが参加して行われていて,実に閉鎖的な自己満足的催しになっていると思います。僕も今後は出席する気持ちはありません。
日本にもそんな閉鎖的なものではない同窓会もあるのでしょうが。

キンバリーの卒業した高校(コネチカット州の私立の高校)から,今も同窓会誌が送られてきます。
彼女が亡くなったことの連絡をまだしていないので,定期的にアメリカから郵送されてきます。卒業生の家族の近況や,学校の様子,そして家族が出席した同窓会のニュースなどが載っています。
日本と本当に違うなあ,いいなあ...と思います。いつか家族で出席したいねと言いながら,できないままになってしまいました。

グリーグ  抒情小曲集 エミール・ギレリス(p) を聴きながら

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