2011年6月14日火曜日

Synchronicity

ポリスのアルバムタイトルと同じですが,「共時性」というか,去年の今日と心理的に似たような状態になっているのかもしれません。静かにキンバリーを見守っているような心理状態になっています。

12日の朝には目が開かなくなり,問いかけに対して頷いたりしていたキンバリーは,午後からその反応も全くなくなり,ひたすら眠っているような状態が続きました。
僕たちにできることは,彼女のそばにいて,ずっと語りかけること,汗を拭いてあげること,キンバリーの好きだった音楽をかけてあげること・・・そして,定期的に口からモルヒネを入れてあげること。

12日(土) 彩に「お母さんに聞かせてあげたいCDを何か買ってきてくれる」と頼みました。クラシックの小曲を集めたものを買ってきました。それをかけてびっくりしました。1曲目はパッヘルベルのカノンでした。1996年1月20日の結婚式のときキンバリーの入場のときに演奏された曲でした。
彩が選んだCDの1曲目にこの曲が入っていることに何かを感じました。

16日の午前2時44分まで,キンバリーとの静かな時間が続きました。

彩は最後までキンバリーは少し調子が悪くて眠っているけれど,いつか目が覚めると思っていました。キンバリーが最後に2回大きく息をして,そして静かに逝ってしまったとき,彩もすぐそばにいました。それがどういうことなのか,そのときも,そしてそのあともよく分からないような精神状態にいました。それが,どんなに辛いことなのか,今もその辛さと悲しさが彩を苦しめています。
父親として何がいえるのか,できるのか,正直分かりません。

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