2011年6月10日金曜日

フラッシュバック

去年の今日のキンバリーが写ったビデオがアイフォンにいくつか残っています。
妹のスーの運転する車の助手席に座っているキンバリー,彩が英語の本を朗読するのをじっと聞いているキンバリー,スーの家の庭を僕と一緒にゆっくり散歩したあとベンチに座って,僕に「リサに電話したい。」と言っているキンバリー,彩に手の爪を赤くネイリングしてもらっているキンバリー,
そしてそのあとに残っているのは,意識がなくなって昏睡状態となった12日の翌日の13日のキンバリー・・・

アメリカとは13時間の時差があるので,今はまだ真夜中です。アメリカに着いてから,キンバリーのそばにずっといて,ほとんど睡眠を取らなかった,取れなかったことを思い出します。

10日の朝は,僕が作った卵オジヤと味噌汁をキンバリーは食べてくれました。「美味しい」と言って食べてくれました。だんだんと食べることができなくなっていたので,食べてくれてとても嬉しかった。
昼に母親が野菜と豆腐を炒めたものを作り,キンバリーは美味しそうに食べていましたが,僕と最後の散歩をしたときに,庭の隅に吐いてしまいました。油を使ったものはだめだったのだと思います。何か食べないと体力が落ちると思い,うどんを茹でたら,これは美味しいと食べてくれました。

あの日のことがまるで昨日のことのようによみがえってきます。キンバリーを感じます。
でも次の瞬間,そこにはいないことを思い知って,自分のまわりがなんだかぼやけたように感じます。

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