2010年12月17日金曜日

夏目坂

ブラタモリが好きでよく見ます。昨夜は文京区の本郷台地を取り上げて,坂をテーマにした番組でした。この番組は,大学入学から10年間住んでいた東京の懐かしい風景や,行ったことのない場所の歴史が分かったりして,とても面白いですね。ファンの方もいると思います。

坂特集を見ながら,夏目坂のことを思い出しました。母校である早稲田大学の近くに夏目漱石が住んでいた住居の記念碑などがあり,そこに夏目坂はあります。2007年11月11日に妻と娘と3人でその坂を歩いたのを思い出していました。妻の乳がんが発見されるほんの少し前のことです。
「我輩は猫である」の猫にちなんだ「猫塚」を見たくて行ったのですが,ちょうど猫塚のある一画くが公園整備の工事中で見ることはできませんでしたが,狭い路地を歩きながら,札幌とは違う歴史を感じる空間が何かほっとするような気持ちにしてくれて,楽しい散歩になりました。

大隈講堂の前を通り,都電の早稲田駅まで行き,電車に揺られて雑司ヶ谷で降りました。漱石のお墓参りに行くためです。僕は日本で最高の作家は漱石だと思っています。妻は英訳された「猫」を読んだようですが,それ以外のを読んだことはあるのか聞き忘れました。

ブラタモリを見終わって,犬たちの散歩に出てすぐに,アメリカの娘から携帯に電話が入りました。思わず「三四郎読んでる?」と訊いてしまい,嫌がられました。日本語をきちんとするために,
アメリカに一緒に行ったとき「三四郎」の文庫本を置いてきたのです。難しくて読めないと言われて,自分はいつ頃漱石を読んだのか思い出してみましたが,中学2年生頃だったはずで,まだ娘には早いのかなと思いました。では,早く漱石のすごさを分かるようになってもらいたいものです。

追記
前回の英文の歌詞第2段のthought は though  の 間違いでした。

Van Morrison     Astral Weeksを聴きながら

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