2010年12月20日月曜日

かたちにすること

手元に妻が亡くなったことを知ったアメリカ人の知人から娘に宛てたカードがあります。
With Sympathy
IN THE LOSS OF YOUR MOTHER
とその表紙に花の写真の上に印刷されています。
カードを開くと,こんなメッセージが印刷されています。
   あなたのお母さんの人生が彼女の愛したすべての人たちから祝福されますように。
   お母さんの思い出が彼女を知るすべての人たちの中に永遠に残りますように。
   あなたの辛い心があなたとともにあるすべての人たちによって慰められますように。

そして,手書きで妻のことを決して忘れないこと。彼女は,彼女と知り合ったすべての人たちにとっての守護天使のような存在であることがメッセージとして書かれています。

配偶者を亡くした人,親を亡くした人,恋人や大切な人を亡くした人のためのこのようなカードがアメリカのドラッグストアなどには置いてあります。日本では考えられないことだと思います。
ことばがどんなに人の心を慰め勇気づけるものであるかを知っているから,そして,どんな悲劇が訪れるか分からないのが人生であるということを知っているから,こんなカードがあるのだと思います。

日本はどうでしょう。日本は「言の葉の国」だとどこかで言われていたと思いますが,ことばがこれほど存在していない社会はないのではないかと思います。
日本はテレパシー信仰の社会だと思います。

to be continued

sade  lovers rock を聴きながら
  久しぶりに聴く彼女の声に癒されます

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